匿名様
ご質問頂きありがとう御座います。
プレッシャーに打ち勝つ方法ですね。
匿名さんの場合は、ビリーフを変えるトレーニングが良さそうですね。
ビリーフとは匿名さんが持っている思い込みや正しいと信じている考え方のことです。
人の思考と行動をつくり出すため、どんなビリーフを持っているかが、結果をつくり出すとも言えます。
例えば、結果を出す人は共通して、自分はできる、自分には価値がある、自分は結果を出せる人間であるというような考えを持っているため、高いパフォーマンスを発揮し、逆境やピンチにもブレにくい、強い心理状態をつくることができます。
その一方で、失敗したらすべてが終わる、ミスは許されない、完璧でないと駄目などのビリーフを持っていると、メンタル面にネガティブな影響を与えます。そして結果も相応のものになります。
そこでビリーフを強化する方法ですが、その一つの方法が、
1,マイナスの感情が消えるまで不安や恐れを感じつくすです。
匿名さんから自信を奪い、パフォーマンスを低下させる、マイナスの感情を解消します。
心理学ではマイナスの感情は、感じ尽くすと消えてなくなると言われています。不安、恐れ、怒り、悲しみ、悔しさなど、様々な感情に使えます。
この方法に慣れるほど、マイナスの感情に振り回されなくなっていきます。
【メンタルトレーニングの準備】
以下の質問に答え、今感じているマイナスの感情を明確にします。
マイナスの感情とは、不安、恐れ、怒り、悲しみ、悔しさ、モヤモヤなどです。
もしもマイナスの感情を感じているとしたら、それは何ですか?
あなたの成果を止めているマイナスの感情があるとしたら何ですか?
あなたの行動を止めているマイナスの感情があるとしたら何ですか?
上記3つの質問でマイナスの感情があるとわかった場合、どんな時に、その感情を感じますか?
イメージするだけで楽しくなる、嬉しくなるような思い出は何ですか?
【メンタルトレーニングの方法】
下記の手順で行いましょう。
イメージするだけで楽しくなる、嬉しくなる思い出を一つ用意する。
姿勢を整える。
深い呼吸を10回行いリラックスする。
目を閉じ呼吸に意識を向ける。
観察瞑想を5分以上行う。
マイナスの感情を感じる場面を思い出す。
マイナスの感情を感じる。
観察瞑想を10分以上行う。
(マイナスの感情、マイナスの感情を感じている自分を観察し、客観的に観察します)
【メンタルトレーニング成功のチェックポイント】
リラックスできているか?
呼吸に意識を向けているか?
深い呼吸をしているか?
観察瞑想をしている時、浮かんできた思考、感情、イメージを評価・判断せずに観察しているか?
辛い時はすぐにやめているか?(つまり無理していないか)
毎日トレーニングしているか?
メンタルトレーニングの注意点】
以下はとても大事です。かならず実践しましょう。
トレーニング中に気持ちが辛くなったら無理せずにやめる。
(別の日に行うなど、日を変え、トレーニング時間を5分~10分に減らして、無理なく、回数を重ねて慣れていきましょう)
2回行い、2回とも辛い場合は、もっと軽いマイナスの感情で行いましょう。
(軽いマイナスの感情で、この方法に慣れたら、徐々に難易度を高めていきましょう)
辛くてやめた後は、深呼吸して、口角を上げて、プラスのイメージをする。
(トレーニング方法の1番で用意した楽しい、嬉しい思い出を使います)
トラウマなどの大きい感情は扱わない。
(セルフトレーニングでは、トラウマから起きている感情を扱うのは危険です。その感情を解消したい、軽減したい場合は、プロのセラピストに相談しましょう)
この方法は不安や怖れを感じている時期は、毎日15分以上行いましょう。トレーニング次第で、不安、恐れ、怒り、悲しみ、悔しさなど、いつ、どんな感情を感じても効果を発揮します。この方法でマイナスの感情との付き合い方がうまくなるため、あなたはパフォーマンスを最大限発揮できるようになります。
マイナスの感情を感じている時に、そこに飲み込まれるのではなく、「今、不安を感じているな」「今、イライラしているな」「今、悲しみを感じているな」など、マイナスの感情を感じている自分を客観的に見ることがポイントです。それを繰り返すうちに、マイナスの感情と自分が切り離された感覚が生まれ、マイナスの感情が消えてなくなります。
もう一つの方法は、
2,行動を起こす前に、わざと不安や恐れを感じて耐性をつくるです。
プレッシャーを感じても、結果を出せるというメンタルを作るのがこの方法です。特にストレスやプレッシャーによる不安や恐れが原因で、行動できない人、パフォーマンスが落ちる人には最適です。そして不安や怖れへの耐性を強くすることができます。
【メンタルトレーニングの準備】
以下の質問に答えて、あなたが日常的に行っている行動を明確にしましょう。
あなたの日課や習慣は何ですか?(毎朝、毎晩の日課や習慣など)
不安や怖れを感じた時に、いつも、どのように考え、感じ、行動していますか?
(例:人前で話す時、「これはまずいと考える」「心臓がドキドキする」「地に足がつかずあたふたする」など)
【メンタルトレーニングの方法】
以下を順に行いましょう。(分かりやすいように、学校への通学を例に挙げます)
玄関のドアから外に出る直前に、ストップする。(メインの行動直前にストップする)
玄関前で、わざと不安や恐れを感じる。
(「本当に会社に辿り着けるか?」と不安や恐れを大げさに感じます。例えば、「これはまずい」と考える。電車が止まって学校に辿りつけなかったらと考え「ドキドキする」、事故にあって会社に辿りつけなかったらと考え「地に足がつかず、あたふたする」など、わざと演じます)
玄関を出て学校に向かう(メインの行動に移る)
学校についたら、学校についた達成感を十分に感じる
(メインの行動を達成して、達成の感覚を十分に感じる)
【メンタルトレーニング成功のチェックポイント】
あたり前に達成できることで行っているか?
大げさに不安や怖れを感じているか?
不安や怖れを感じると、パフォーマンスが落ちる、マイナスに考えると、本当に悪いことが起きると考える人がいます。しかしそれはマイナスのビリーフで、マイナスパターンです。
不安や怖れを感じても高いパフォーマンスを出す人、マイナスに考えても結果を出す人はたくさんいます。この方法を行い、不安や怖れへの耐性を高め、反応を変えることで、マイナスパターンを改善できます。その結果、不安や怖れを感じても結果を出せるなどの新しいパターンを手にすることができます。
ただしこの方法は効果がありますが、わざと不安や怖れを感じる癖がつかないように気をつけましょう。頻繁に行うのではなく、週に1回くらいのペースで、トレーニングという認識のもと行うとよいです。
プレッシャーをマイナスなものと捉えると、匿名さんの思考や感情、行動はマイナスに変わります。逆にプレッシャーをプラスなものと捉えると、その瞬間から人生に有用なものになります。
プレッシャーやストレスは、人生に価値のある意義のあるものと考えることでプラスに変わるります。例えば、自分を強くしてくれる、能力を発揮する準備をしてくれているなど、プラスに考えることで、成長や変化、結果につなげることができます。
また、今の自分では超えられないような問題や課題、ピンチを前にした時、人は強力なプレッシャーを感じます。この時、マイナスに考えるほど、プレッシャーはマイナスに働き悪循環に入ります。さらに自分に自信が持てない時もプレッシャーはマイナスに働いてしまいます。
しかし、壁を感じた時は飛躍するチャンスと考えることで、プラスに作用し、匿名さんの力に変えることができます。そして、この考え方を身につけることで、常に可能性に目を向け、今できることは何かと考えて行動することができるようになります。それによりプレッシャーに強くなり、結果を出せる体質を手にすることができるようになります。
元メジャーリーガーのイチロー氏は過去のインタビューで、「壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている」と答えています。こう考えることで多くの問題や課題、ピンチを成長と飛躍に変えました。
このように問題や課題、ピンチなど、マイナスに捉えがちな出来事をチャンスと考えると、プレッシャーに強くなることができます。
イチロー氏と同様に、匿名さんが抱えておられるプレッシャーは、結果的には乗り越えられるので、ハイヤーセルフから与えられてます。
ですので、匿名さんが、プレッシャーを否定するのではなく、それを味方につけて力に変え、大成功しますようお祈り申し上げます。